防音の手引

* 作用・反作用と防音

  そもそも、空気の音だの、床を伝わる振動など、なぜ分けているのでしょう。
  それは、物を動かそうとした時、必ず支えが要るからです。
  動く方を「作用」、支える方を「反作用」と理解すれば、ほぼ正解です。  

  ピアノ弦の振動が響板に伝わり、空気を振るわせ、音を出しています。
  一方、それを支えているボディーが、「振動」という形で、震えています。

  ピアノの音が 100db なら、ボディーの振動も 100db 。
  作用と反作用は、同じエネルギー量を持っているのです。  

  振動が伝わると、もはや「振動」ではなく、新たな「音」に変ります。
  マンションなどでの伝わり方は、床からの振動が、「苦情」などの
  原因に大きく関わっています。
  

* 面積と防音

  音を出したい時には、「点」で、止めたい時には「面」で。

  ドアをノックする時は、点で打っていませんか。
  振動を止めたい時は、指を広げて押えていませんか。
  実は、誰でも自然にしている行為です。

  床に点で接触しているということは、エネルギーを集めて
  伝えているのです。
  面で接触すれば、エネルギーを分散して伝えたことになり、
  これを「単位面積当たりの振動」のように云います。

  ピアノの丸台(インシュレーター)が床に接していた時より、
  1uの面で受ければ、凡そ1/25 ぐらいまで振動を緩和できます。
  

* 質量と防音

  作用と反作用で考えれば、容易に理解できますが、・・・・
  一旦走り出した重いトラックなどは、止めるのが大変なのです。
  ビルなどに突っ込めば止まりますが、人が手を広げて止めようとしても
  はかない抵抗なことは周知の事実です。

  ピアノは重い楽器ですから、振動を止める「制振材」も、はかない抵抗に
  終ってはいけません。
  


* 方向と防音

  振動のベクトルは、上下に跳ねる成分と、水平に揺れる成分があります。
  

  水平に揺れる成分は、社交ダンスをしているようなもので、水平に動いて
  いる限りは、他人の迷惑にはなり難いと思います。

  とんだり跳ねたり投げつけたりと、上下に衝撃を与えれば、「苦情」に
  なって当然です。

  つまり、上下振動に有効な「制振材」があれば、極めて質の高い防音が可能で、
  当社では、現在のところ企業秘密にしておりますので、ここでは明かせません。
   

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