防音の手引

* 遮音と防音

  遮音とは、空気振動音の伝播経路を断つことです。
  ようするに、穴や隙間の無い密閉された空間です。  

  空気を媒体に進む音は、ほんの小さな穴や隙間、1/100ミリでも通り抜けます。
  しかし、アルミサッシ窓などは、戸車で全体が浮いており、隙間が外部と通じています。

  マンションでは、水道・ガス管、配水管・電気配線などが天井・床下を貫いており、
  そこをゴキブリが行き来するなど、音の抜け道は見えない所に存在します。

  遮音板は、固くて重い物が有利ですが、実際の防音では無視できます。
  素材に拘るより、穴や隙間を作らない事の方が、遮音の絶対条件です。
  

* 吸音と防音

  吸音材は、重くて柔らかい、金の綿などが理想です。
  金は、虫も食いませんし、錆びたりする経年変化もありません。
  欠点は、雷が落ちること。価格が高いこと。

  代用品には、グラスウールが有効です。
  ガラスは、水より重く、沈みます。
  虫も食いませんし、経年変化もありません。
  入手しやすく、価格も安いから、防音には打って付けです。

  吸音材は、空間をつくらず、ぎっしり詰め込むのがコツです。
  音は、空気の振動ですから、振動する空間を作らないためです。
  

* 制動と防音

  物には全て、共振周波数なるものが存在し、固有の振動数を持っています。
  壁などが共振すると、そこが新たな音の発生源になります。
  遮音板に、共振を防ぐための、緩衝材を裏に貼るなどは有効ですが、
  実際の防音では、省略しても差し支えありません。


* 構造と防音

  自動車のマフラーやピストルのサイレンサーは、構造による防音を
  うまく利用しています。
  小さな穴を抜けた音が、それより広い部屋に入ると、減衰する性質を
  利用したものです。
  当社では、この原理を応用して、安価で質の高い防音を得ています。 

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